焼岳、直訳すると「焼ける山」は、二つの山頂を持つ火山で、上高地の中心部に近いところにあります。焼岳は現在も活動を続けており、もうもうと蒸気を上げています。1915年の大噴火によって起きた土砂崩れが、V字型の梓川を堰き止めて大正池を生み、現在の上高地の景観を形作りました。この時の噴火で生じた泥やシルトは、今でもこの池から毎年浚渫されています。溶岩流は山の斜面に沿って長い傷跡を残し、現在でもそれを下から見ることができます。 北峰は火山活動にもかかわらず比較的容易に登ることができ、上高地から往復するハイキングは特に人気の日帰りコースです。高さ2,444メートルの山頂に到達するのに約四時間、戻ってくるのに約三時間かかります。登山口の麓にある森は、標高が上がるとやがて岩の多い地形や蒸気の噴出口に取って代わられます。南峰への登山は禁止されています。